どんぐりBlog

自分の出会った出来事や感想などを1日ごとに書いたもの。

神の手

夜、仕事帰りに富士そばへ行った。

かつ丼を食べていたら、隣のお客さんが手を合わせ、「いただきます」とおそばに対して来訪の趣旨と開会を伝えていた。

 

突然の心理的動揺だった。

人はそば屋で、たった1人、自分の手と手を合わせることができるのだ。

僕の手が、この人の手のように、儀礼として祝意や謝意を表わす動きをしたことがあっただろうか。

 

手が足りないと言われ、忙しい現場に入る。

すると、僕の手は、仕事を為し遂げるために人間の手から離れていく。

焼け死ぬのがわかっているのに誰かを炎の中に押し戻したり、首吊る人の足引っ張ってあげるのを手伝ってあげたり、そういう実用的な使い方ばかり。

 

この手で、たくさんの人を救い、たくさんの人を地獄に突き落としてきた。

 

僕の手の動き、まかり間違ってないか。